アヒルを飼育していて恐ろしいのは病気にかかってしまったときです。
毛が抜ける回数が増えたけれども、ストレスを疑ったり、皮膚病の心配をしたりしたことはないですか?
また、食欲減退で、水ばかり飲んでいて、気がかりに思ったことはありませんか?
もしかしてアヒルが病気に!羽毛が抜けたり、水様便が続いたり!
アヒルの身体に現れる異変をテーマにして、今回は話していきたいと思います。
いったいどんな変化に注意して、接していけばよいのでしょう。
ストレス?皮膚の炎症?毛が抜けてしまうのは、なぜ?
毛が抜けてしまったら、あまりに突然で驚いてしまうかもしれません。
でも、生きていくうえにおいてヒトが夏服や冬服などに衣替えを行うように、アヒルの羽毛も抜け替わるのです。
左右の大きな羽根が抜けてしまうので、とてもつらいように感じるかもしれませんが、大丈夫です。
抜けたところから、ボールペンのような太い羽軸が現れ、人間のフケに似た白い固形物が少しずつ落ちてきます。
この芯をよく観察すると、羽軸が徐々に開いてきて新しい羽根の存在を確認することができます。
新しい羽根はクリーム色をしているので、すぐに他の羽根と区別することができます。
アヒルウイルス性腸炎の原因は?
アヒルペストとも呼ばれ、家畜伝染予防法において届出伝染病に指定されている、感染症です。
原因となっているのはアヒル腸炎ウイルス(DNAウイルス)であり、変異がないため長期にわたって同じワクチンが有効です。
感染経路は、直接あるいは水などを介して餌や飲み水、水遊びの際に感染鳥から広がります。
また、吸血昆虫による伝播の可能性も指摘されています。
潜伏期間は、数日から7日間と言われています。
元気がなくなり、食欲も減り、水をよく飲み、よだれを垂らすようになります。
また、眼は半開きになり、眩しそうにし、眼の周りは湿ったようになり、鼻汁が出てきます。
さらに翼を外側に垂れ、頭を下げ、水様性の下痢あるいは出血をともなう下痢を起こし、立つことすら難しくなります。
無理に動かそうとすると、頭や首などにふるえが見られます。
まとめ
アヒルも時期が来れば羽毛を脱ぎ捨てて、新しい羽根が生えてきます。
アヒルウイルス性腸炎を防ぐために、むやみに手入れの行き届いていない池などで泳がせたりしないようにしましょう。
感染ルートを確認し、1つ1つの可能性をつぶしていけば怖い病気からアヒルを守ることができます。